仕組みを知ろう

避雷設備の仕組みと働きについて

避雷設備は、一般には避雷針と呼ばれるもので、雷を集める突起部分から地中に電気を逃がすまでの設備一式のことを指します。20m以上の建物には、法律で設置が義務付けられています。避雷針は雷を避けるというより誘導するもので屋上部に設置されます。ここで集められた電流が、コンクリート内に埋め込まれた銅線の束などの導体を通り、地上付近で取り出され建物から離れた地中で放電します。避雷設備が、家電に用いられるアースと似たような働きをしているわけです。直撃雷を受けた場合だと一瞬とはいえ最大数百kAにも及ぶ膨大なエネルギーでけがをしたり建物が破壊されたりするところですが、避雷設備を設置することでこのような被害を防ぎ、屋上の設備や建物の内部を守ろうとするのです。

最近の避雷設備の工夫と新型の避雷針

避雷設備が発明されたのは260年前のことで、当時は人の住んでいないところに避雷針を設置すれば十分な効果が得られました。しかし、人口が増えた現代では、避雷針の周りにたくさん人が住んでいる状態です。ですので電流を誘導しても全てを吸収できずに周りに散らばってしまうということが起こります。そこで、突起部を増やした受雷針や雷の捕捉率を高めるために地中の電荷をためてお迎え放電をしやすくするESE避雷針というものも開発されています。これらにより電流の捕捉率が高まっています。しかし、膨大なエネルギーを地中に逃がすということは地電位を上げることにつながります。避雷設備の周辺に住宅が密集する現代においては、雷を誘導するのではなくむしろ雷を落とさせない、文字通りの避雷針が必要になってきます。最近ではこの方面の研究も進んでいて、雷を避ける新しいタイプの避雷針も数多く実用化されてきています。